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14.君が呼んでいる気がして

2012.07.05.21:51





(Side:クオン)

 え?

 「中学校を卒業してからだから、まだ、先の話なんだけど」
 「うん」

 思考速度がありえないくらいに落ち込む。機械的な俺の返事に、どうしてキョーコちゃんは気付いてくれないの?

 「ショーちゃんに言われたの」
 「なんて?」

 空回りを繰り返す脳みそでは、日本語すら理解できない。
 だって、そうでないと・・・。

 「一緒に、東京についてきて欲しいって。返事はまだなんだけど、でも・・・・」
 「・・・・・」

 負の感情が、制御を失って暴れ出そうとする。それを黙って押し殺した。
 俺は知っている。この感覚を。これに身を任せた結果、俺は親友を死なせかけ、ついには自らの命を失った。

 だから、駄目だ。

 「クオンにどうしても聞いてほし―――――「もう、ここには来ない方がいい」

 返事を先送りにしたのは俺のせいだろう。
 『ずっとここにいる』
 死者のつまらない誓いに縛られ、本来なら二つ返事となるはずの答えを先送りにしてしまった。

 全てが間違いだったんだ。
 最初はただ、彼女の幸福を願っていた。
 自分が何者かに気付いてからも、俺にだって彼女の幸せの一端を担えると思っていた。
 だけど、間違いだったんだ。

 止まってしまった俺が、進み続ける彼女と共にあるには、彼女の歩みを止めるほかない。

 もう、君に妖精の王子様は必要ない。
 だって本物の王子様が迎えに来たんだ。
 優しい妖精のフリをした“化け物”は、消えるしかない。

 ・・・だから。

 「さよならだよ、キョーコちゃん」

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Author:常葉(トキワ)

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