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完璧な人生の歩み方~初恋ブレイカー☆クオコちゃん~

2012.10.19.06:00

注意:不破君が敦賀氏にセクハラをはたらきます。セクハラ・だめ・絶対。

芸能界編/ある意味『手段を選ばない漢』の後日談。



「殺す・・・絶対に呪い殺してやる・・・地獄に落ちろ、無間地獄に落ちろ・・・二度と現世に出てくるな・・・・・・
思いしれ!!!! 私のお胸を勝手に触った罪ぃーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!」

 その日、キョーコはとてもとてもとても久々に松太郎を呪った。



 § § §



 その日 蓮はキョーコの部屋で彼女の所蔵するアルバムを見ていた。

 実は来週出演を予定している生番組で子供の頃の写真を持って行くことになったのだ。しかしながら日本でデビューする以前――・・・幼少期の彼は天才子役、そして有史以来の美少年としてハリウッドでその名を轟かせていた。

 敦賀蓮=クオン・ヒズリであることが露呈するのは不味い。

 彼は両親に、彼らの名声に影響されずに役者をしたいのだと痛いところを突きまくる説得をして実家を飛び出したのだ。敦賀蓮とクオン・ヒズリの関係が露呈するとその口実が使えなくなってしまう。彼らは嬉々として最愛の息子を連れ戻しに掛かりかねない。

 それは(包み隠さず話すならば9割方)キョーコと一緒にいたいがために日本で敦賀蓮になったこの男にとっても、この男を落とす機会を虎視眈々と狙っているキョーコにとっても喜ばしくないことだ。

 よって現在蓮とキョーコは子供時代の写真を引っ張り出して、子供時代の写真から過去を辿られないようなものはないかと探しているのである。

 敦賀蓮がクオンの写真を持っているわけにはいかないので、キョーコが持っているものから探しているのだが、整理上手のキョーコのアルバムとはいえ、あまりにも数が膨大すぎてなかなか見つからない。

 キョーコとクオンの夏の想い出は、クーとジュリエナに雇われたプロの――どういったプロなのかは不明だが――手によって余すことなくしっかりと残されているのだから当然といえば当然か。

 ・・・明らかに隠し撮りであったり、木の上から撮影したと思しき物が多数あるのはご愛敬である。


 アルバムのページをまた1枚めくり、キョーコは小さく笑みを零した。

「最上さん、また何か面白い写真でも見つけた?」

「これですよ、これ。
 初めてこれを見せられた時はすっごく驚いたんですよ!」

 そう言ってキョーコが指し示したのは蓮が・・・いや、クオンが小さなキョーコを抱っこしながら湯船に浸かっている写真だった。

「クオンとの想い出が形に残っているのは嬉しいですけど、クオン以外の人に生まれたままの姿を見られたんだと思ってすごくショックだったんですよ?
 このままじゃ(クオンの)お嫁さんに(堂々と)行けなくなっちゃう! って」

 蓮は頬を緩ませながら、唇をとがらせるキョーコを抱き寄せ宥めた。
 “敦賀蓮”スタイルの時は事務所の先輩後輩として振る舞う蓮とキョーコだが、プライベート空間ではそれも少々どころかかなり曖昧になるようだ。

「俺がそんなことさせるわけがないだろう?
 これやそれは俺が隠し撮りしたやつだから他の人の目には映ってないよ(つまりキョーコは俺の嫁になるしかないよね?)」

「うん、あのときは一瞬でも疑ってごめんなさい」

 そう言ってキョーコは甘えるように蓮の胸板に頬を寄せた。入浴シーンを隠し撮りされたことは何の問題もないらしい。

「いいんだ、事前に教えなかった俺も悪いんだからね」

 こちらも全く気にした様子もなく、キョーコを抱きしめながら彼女の部屋の彼女によって仕掛けられた隠しカメラに向けてウィンクする始末である。

 つまりどちらもやることは一緒であった。


 そんなことばかり繰り返すのでますます作業は遅くなるのだが、これも二人の共同作業だと思えば永遠に終わらなくてもいいとすら思っているのだ。処置無しである。

 そんな中、さらに30分ほど経過した頃。

「あ、見て下さい敦賀さん!! クオコちゃんですよこれ!! これなら使えるんじゃないですか?」

 キョーコはキラキラした眼差しで、その写真を見つめた。

 そこには人智を越えた美しさを誇る銀髪の女神と、将来はいい男に成長するであろうことを予感させる小さなナイトが写っていた。



 § § §



 会場は黄色い悲鳴という名の熱狂に包まれていた。

 バラエティ番組の定番とも言える企画“子供の頃の○○!!”にて公開された敦賀蓮の写真には、確かにそれだけのインパクトがあった。

 その写真に写るのはどこからどう見ても“美少女”だったからだ。

「ホントにこれ敦賀君なの!? ホントに!? 女の子じゃなくて!?」

 会場を包む『かわいい』コールにも負けない大声で司会者が訊ねる。

「ホントにホント、女装していますけど俺ですよ。
 ちなみに隣に写っている男の子は同じ事務所の京子さんです」

 再び会場が驚きの声に包まれた。

「ええぇ~~!? もうどこから突っ込めばいいか分からないよ!?
 京子さんとは幼なじみなの? そもそも何で女装を・・・――「アンタ!」

 突如 司会に割って入ったのはもう一人のゲスト不破尚だった。

「・・・敦賀さん本当に男なのか? その写真が本当に敦賀さんなら、アンタの性別が怪しいんだけど」

 そう言って立ち上がった尚は隣に座っていた蓮の胸をもんだ。いや、鍛えられ筋肉のぎっしりつまった胸筋を揉むことは出来ないのだが、そこにあるはずの何かを探すように執拗に蓮の胸を触りまくった。

 その手もさらに大きな手によって不意に止められる。

「君は男の体をまさぐって喜ぶ趣味でもあるのか不破君?
 ・・・いや、松太郎君と呼んだ方がいいかな?」

 蓮がにこりと嗤った。

「10年ぶりかな? 久しぶりだね松太郎君・・・こうして君が蛮行に及ぶまで全く気がつかなかったけど、一度あの姿で遭ったことがあるよね」

 蓮の春の日差しのような笑みに解凍されたがごとく、尚の珍行動によって固まっていた会場が再び息を吹き返す。
 司会者がすかさず突っ込みを入れた。

「不破くーんっ!! それセクハラだから! 男相手でもセクハラだからね!?」

 三度会場は(様々な色の)悲鳴に包まれる。そんな中でも尚に蓮の胸の感触を訊ねる司会者は強者だと言えるだろう。
 尚はそれに答えて堅く厚いその感触を呆然とした様子で語りはじめた。



 その時点でテレビの電源をOFFにして立ち上がったキョーコは、本棚へと向かう。

「許さない・・・私の、私の敦賀さんのお胸を触るなんて・・・!!
 私だってタッチと頬ずりまでで揉むなんて大それたこと出来てないのにっ!
 絶対に・・・絶対に許さないんだからーーーーーーーーーーーーーっっ!!!!」

 その下段、ひっそりと隠れるように並べられた本のうち――真っ黒な革張りの所々にさらに黒く変色した汚れの見受けられる――特におどろおどろしい一冊を無造作につかみ取ると、キョーコは隠し部屋へと姿を消した。



 § § §



 「うあぁぁああぁぁ・・・うそだ、うそだぁぁぁーーーーーーっ!!!!!」

 生番組の収録後。マネージャーの呼びかけにも耳を貸さず、ある男が楽屋に引きこもりメソメソと泣いては奇声を発することを繰り返していた。

 不破尚こと、不破松太郎そのひとである。
 彼はつい先ほど電子パネル上に大写しにされた写真越しに、初恋の少女と再会した。

 10年ぶりに見る少女はやはり美しく、美化された記憶よりもなお輝いていた。

 しかしなんと無情なことであろう。その初恋の少女の正体は松太郎が最も嫌う芸能人、敦賀蓮であると言う。

 違う!! 松太郎は自らに言い聞かせた。
 少女の正体が敦賀蓮なのではない。敦賀蓮の正体があの少女なのだ!!

 敦賀蓮があの少女ならばそこにあるはずだ。男の夢とロマンのつまったその柔らかき果実が。きっと普段はどうにかこうにか誤魔化しているだけに違いない。特殊メイクの力かもしれない。よしんば違ったとしてもCG処理の力でないはずがない!

 松太郎は大いなる希望的観測を持って敦賀蓮の正面に立った。
 よくよく考えてみれば“蓮”とは花の名前だ。女であっても何もおかしくないではないか。

 しかし無情にも伸ばした手のひらの先には堅い堅い胸筋が鎮座するのみであった。



「うそだ、うそだよな? これは夢だ、悪夢だ・・・そうに違いない・・・俺の天使が、俺の女神が・・・うあぁぁ・・・」

 グスグスと鼻を鳴らしながら涙する彼を誰が責められようか。

「信じない、俺は信じない・・・
 俺が操を立てていた相手が敦賀蓮だなんて!!! 絶対に信じぬぇーーーからなっ!!!!!」

 初恋の相手に操を立て、清い体のままの不破松太郎。ヴィジュアル系の見た目に反し古風な男である。・・・単に最高にいい男の自分には最高にいい女(初恋の彼女)が初めての相手には相応しいと考えているだけであるが。



 奇しくも自身の黒歴史を知ってしまった松太郎はショックのあまり、初恋の美少女とキョーコにやたらと構う外国人の少年の関係に気づくことはなかった。

 それは不幸か幸運か・・・。

 少なくともそれから丸々1年ほど初恋の悪夢を見続けたことについては不幸であるが、彼がしばらくの間「私のお胸は渡さない」という謎の幻聴に悩まされたことは自業自得である。

 セクハラ だめ 絶対。



目次

サクッと呪い終わったキョコちゃんは当然敦賀氏の元に向かいます。
消毒と称して敦賀氏のおむねを触りたおしました。

知ってたか? こいつら付き合ってないんだぜ?


では、ここまで読んで頂きありがとうございました!

どっとはらい
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●また、管理人は考察上、あるいは二次創作文中の設定上、登場人物に対し批判的、否定的な扱いをする場合があります。
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Author:常葉(トキワ)

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