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完璧な人生の歩み方~芽は出た先から狩っていく主義(1)~

2011.04.23.16:00

(改)
注意:この記事には、不破君に対する否定的な内容が含まれます。




(Side:クオン)

キョーコの所属する小学校の夏休みが明けた。と言っても、俺の日常にもキョーコの日常にも変わりはない。
俺は変わらずキョーコを口説き落とそうと努力しつつ、二人の幼い日の素敵な思い出を着々と積み重ねていた。

「クオン~、この講義受けたことある?」
「ん? あぁ、あるよ。もしかしてテーマに困ってる?」

俺はキョーコの後ろからパソコン画面を覗き込んだ。

それは俺自身も所属しているアメリカの大学からの課題文書だった。今生でキョーコと出会うまでは知る由もなかったことだが、キョーコは同じ大学の後輩だったのだ。

ただ少し前にキョーコが海外の大学に籍を置いているとわかった時点で予感はしていた。
大学に通えるレベルに出来る外国語で一番可能性が高いのは英語、そして日本に在住したままインターネットを通じて籍を置けるのはアメリカで2校、イギリスで1校しかない。

キョーコがこの大学を選択した理由は分かる。であるからこそ自分の選択を褒め称えたい。
前世での俺はハイスクールまでしか出ていなかった。早く仕事にだけに集中したくて、卒業したのはリックのことがあるよりも以前だ。
もともと頭の出来は悪くないと思う。ただ、勤勉で努力家だった最上さん、頑張り屋で負けず嫌いだったキョーコちゃん、彼女に頼ってもらうにはそれ相応の能力が求められる。
だから俺は勉強面にも力を入れた。役者としては学校に通って人間観察をした方がいいのかもしれないけれど、まだ10歳だし学校に通うことは追々検討する。

ともかくそういった理由で大学までの過程をスキップしまくり、いよいよ大学受験することにしたのだけど、両親が…

「家を出て遠くの大学へ!!? そんなのダメだ!!」
「あぁ、可愛いクオンが私たちの元を去るなんて…私の余命は1秒よ!!」

と説得され、では時間の融通がきくようにと通信教育を受けることにした。やりたいことは勉強以外にも山積みだからね。

そして少しでも日本と――キョーコちゃんと繋がっていたくて、日本在住でも籍を置けるその2校を候補に選んだのは自然な流れだろう。まさかそこに本当にキョーコが在籍しているとは思いもしなかったけど。


キョーコは俺の2年後輩。今年度からの受講なので、以前に俺がとった科目と被るものもあるからキョーコに色々教えることもできる。

そういった事実が判明してからは、俺たちのデート(異論は認めない。これはデートだ)場所は森からキョーコの家へと移動した。
本当はグランパ達がキョーコを気に入っているから勉強場所はそちらの方でもいい。ただ俺はノートパソコンを持ち込んでいるけれど、キョーコのパソコンはデスクトップ型で動かせないから。
俺としてはキョーコの部屋に堂々とお邪魔できるんだから嬉しいけどね。

かわりにグランパ達のところにはかなり頻繁にお泊りをしている。両親は俺を彼らに預けてアメリカに帰ってしまったし、キョーコが遊びに来ないと非常に残念がるのだ。
両親は両親で俺とキョーコに最後まで縋りつくようにしながら泣く泣く仕事に帰って行ったしね。本当、もうとっくに話はつけていたのに説得が大変だった。



ともかく、最近の俺とキョーコの日常はこんな感じ。
今日の分の勉強を終わらせれば、また俺たちは話をしたり、遊んだり、互いの特技を教え合ったりしながら過ごす。

祖父母の家にお泊りに来てくれる回数は増えたけど、キョーコはそう何度もお邪魔するわけにはいかないと言って

『また明日』

そう言って別れるのだ。

しかし、この日は違った。
キョーコの家の前、玄関先でのいつもの挨拶をする。

「キョーコ、明日会えるとわかっていても君との別れが辛いよ」

そう言ってキョーコの額にキスを贈る。
夕日に映し出された影が繋がった。
本当はもっと遅くまで居たいけれど、彼女の母親が夜になればいつ帰るともしれない。大概は帰ってこないけれど、彼女は俺と母親を鉢合わせたくないのだ。
キョーコは俺のキスをいつも照れながら受け入れて、はにかんだ後にはキスを返してくれる。

早くキョーコ自身から俺にキスしたいって思うようになるといいな。挨拶のキスしかしてくれないし、そのキスはいつも俺からだ。

けれどその日、いつまでたってもキスは返らなかった。
かわりに、キョーコが申し訳なさそうに言う。

「ごめんね、クオン…明日は会えないの」

な!!

「なんで!?」

今までそんなコト言ったこと無かったのに!!

「明日は、学校に行く日なの」

それは、馬の骨のフィールドですか?


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