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再構築りれいしょん⑦-中

2011.05.04.13:12

注意:この記事には、婦女暴行に類する性的な暴力描写が含まれます。







ふぁうんでぃしょん(中)


(Side:蓮)

関係性とは不可逆的なもので、一度変わってしまえば二度と同じようになりはしない。

俺は、変えてしまったのだろうか。最悪な形へと。


俺に傷つけられ、俺の部屋から走り去る彼女を見るのは初めてではない。

けれど、俺は1度目の時のように追いかけることはできなかった。



腕の拘束痕にショックを受ける彼女を抱きしめた。

いつも俺の腕の中で安心する彼女だから、咄嗟の行動だった。

けれど、配慮のない行動だった。

力で押さえつけられ、オスの支配を強行されようとしていた彼女には、男の俺が傍にいるべきではなかったのに。

その事に気づいて彼女から離れようとした時、抵抗のための乱れでネグリジェから彼女の足がのぞいた。

そこに、大きな男の手形が紫色の内出血となり、くっきりと残っていた。

それを見た瞬間、扉を蹴破った瞬間の怒りが嫉妬となって彼女に牙をむいた。

キョーコの涙と悲鳴に正気付いた時には、俺に押し倒され、押さえつけられながらも暴れる彼女が居た。






(Side:キョーコ)


気付いた時には、不破さんの目の色が変わっていた。

まずい―――――そう思う間もなく視界が反転し、共に鈍い痛みが訪れる。

「ん、ぐぅ」

何かで素早く口をふさがれた。

私の上に馬乗りになり、両腕が彼の片一方の手で拘束される。

男がいびつに笑った。

「俺とお前、どういう関係か?『ショーちゃん』でわかんねーなら・・・・」

体に教えてやるよ

そう言いながら、男は私のワンピースからベルトを外し、手首を拘束し、更に自分のベルトを抜き取り上腕部も拘束される。

彼は目を見開くばかりの私の顔は見ることなく、体を視線で撫でまわしているようだった。

それが、突然ハッと目を覚ましたようになって、私は

(良かった!!)

と思った。彼が正気に戻ったと思ったのだ。

しかし、彼は瞬く間に怒りの形相に変わった。

ワンピースの襟元に手がかけられ、一気に裂かれた。

悲鳴のような音を立て、服が裂かれていく。

私は嫌悪感をも凌ぐ恐怖に、くぐもった声すら出なかった。

敦賀さんに初めてもらった服が、音を立てて破かれる。

抵抗したいのに、震えるばかりの体は言うことを聞かないず、血の気がなくなるばかりで、悲鳴一つ上げられなかった。

そのとき、携帯電話が鳴った。

でも彼はそんなの聞こえないみたいに、それしか頭にないみたいに、私の服をとにかくめちゃくちゃに破いていく。

とうとう私には下着と襤褸が纏わりついているだけになった。

敦賀さんからの贈り物をひとつ、駄目にしてしまったことに気づいて、その時になってやっと、強張っていた顔がゆがんだ。

男の手が私の足にかかって、もの凄い力で掴んでくる。私は動かない足に必死に力を入れて抵抗した。この先に何があるかなんて、おぞまし過ぎて考えたくもなかった。

彼の目は血走っているのに今は無表情で、怒りに染まった顔よりなお恐ろしく、服を破きだして以来ずっと黙ったままで、常軌を逸しているとしか思えなかった。

1秒に満たない時間すら永く感じ、この抵抗が実を結ぶなんてあるんだろうか、そう思った時


「キョーコっ!!!」

楽屋の戸の向こう側から聞こえる声に、私の声帯はやっと音を発してくれた。

「んーーーーーー~~~っ!!!!」

ドアの横に落ちているカバンからは、ずっと携帯の着信音が鳴っていた。







ハッとキョーコが気がついた時、そこは自分の部屋だった。

何もかもが夢だったのだ、そう、思おうとして、ネグリジェから覗く手首に、座り込んだために見える足に、気色の悪い痕を見て、キョーコはガタガタと震えた。

「つ、敦賀さん!!」

自分が辛い時、いつも蓮が居た。だから、必死に叫ぶ。

「敦賀さん!!!敦賀さん!!!!敦賀さーーーーんっ!!!!!!」

叫んで、助けを求めるように何度も何度も呼んで、酸欠になった時、キョーコはようやくココに蓮がいない事に気がついた。

(そ、だ・・・私、さっきまで、敦賀さんのお部屋にいた?)

そこで、蓮の元から逃げ出したのだと思い出した。











(Side:蓮)

自分の中で、とっくに『女性』になっていたキョーコ。

『友達』の域などとっくに超えていたキョーコ。

嫉妬の炎に支配され、とうとう自分は『兄』ですらいられないのだと、認めなくてはならなくなった。

(このままで、いいのか。)

関係性は、不可逆的で、俺は既に変化を起こしてしまった。俺と彼女のさっきの僅かな接触が化学反応を起こして、もう元には戻れなくなった。

それをどんなに理解しても、俺に怯えるキョーコを前に、俺は正常でいられるのか?


自室の出入り口の前、キョーコが出ていった時のまま開きっぱなしであるのに、まるでそこに見えず開かないドアでもあるように、部屋から出る事が出来ない。

10年以上も前のあの夏の日、彼女に小さな、けれど確かな、そんな魔法をかけられた。それは時間をかけてゆっくり、ゆっくりと俺を蝕んで、幸福と言う麻薬で縛られていった。

彼女と再会した時には、もう末期になることが決まっていて、彼女と言う幸福に侵された体は、心は、もはや彼女しか受け付けなくなっていた。

病的なまでに彼女に固執する理由は分からない。それこそ、彼女は『麻薬』なのだろう。

その快楽を独占したい、そう思わずにはいられないのだ。ならば、

「勇気を、出すしかないじゃないか」

蓮は、ようやっと見えないドアの鍵を見つけた。


少し距離のある彼女の部屋を目指し、廊下を歩く。

彼女の部屋の扉の前に立った時、ふいに

(彼女もこんな気持ちだったのだろうか)

そう、思った。

拒絶されるのは分かりきっていて、相手の迷惑になると、縋れば縋るほどに嫌われる悪循環であると、そう分かっていてもなお、求めるもの。

けれど、

(その結果、今までの俺たちがあるんだ。拒絶されても、何度も俺の元に来てくれた、君のおかげで)

だから、今度は俺が。決意を込め、拳を上げた。

往来を告げるノック音を響かせるために。




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Author:常葉(トキワ)

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