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完璧な人生の歩み方~ACT.96『膝枕では終わらせない』~

2011.05.08.06:00

(改)
注意:“今生の蓮とキョーコ”が前世の世界に迷い込みます。ただしそれは一夜限りの夢。そんな感じのお話です。
注意:この記事には性を匂わせる描写が含まれます。






(Side:キョーコ)

キョーコは走った。それはもう泣きそうな顔で走っていた。
が、彼女の内心は以下のとおりである。

(チャンス到来よ!! 上手くいけば眠っている間に敦賀さんにあんなイタズラやこーんなイタズラができるわ!!)

現在キョーコの意識は三度の夢の中である。
それも丁度、軽井沢での膝枕事件直前、社に蓮の体調を聞かされている所から始まった。

(現実でもクオンに膝枕ってたまにするけど…。タヌキ寝入りだったらどうしよう、ってイタズラ何て出来ないものね!)

そんな訳で夢なのをいいことに、体調の悪い蓮を心配しながらも蓮が眠ったらホニャララなことをしてしまえ!! とワクワクしながらロケバスへと向かっていた。
 当然、見かけ上は先輩を心から心配する後輩の皮を被っている。夢の中だろうと手を抜かない。それがキョーコクオリティなのである。

「大丈夫ですか!? 敦賀さぁぁん!!!」

しかしながら声に些か心配以外のものが含まれてしまったのはご愛嬌であろう。



(Side:蓮)

気がつくと車の天井を見上げていた蓮は、涙を流しながら駆け込んで来た想い人の姿にすぐさま状況を理解した。――つまり、自分は夢を見ているのだと。
ゆえに蓮はコンマ一秒にも満たない一瞬の間に自身の行動方針を決定することが出来た。
 そう、まだ悪夢のバレンタインを迎えない今のうちにキョーコの唇をモノにしよう、と。

 今生ではしっかりバッチリ完璧にキョーコのファーストキスはゲット済みである。
が、しかし。過去は変えられないように、過ぎたる前世も変えられぬもの。前世でキョーコの初めてはあの男に奪われた事実は忘れられない。蓮は断じて“アレ”をキスとは認めていないが、唇間の物理的接触があったのは事実だ。
だからこそ、前世を舞台にしたこの世界で蓮はキョーコの初めてを貰いたかった。たとえ夢であっても…。

蓮は何くれとなく世話を焼き、自分を心配してくれる可愛いキョーコを見つめながら、あの言葉が出る瞬間を待つ。――その時

「敦賀さん…」

その表情、その声音、そしてこのタイミング。

(来たーーーーーーーー!!!!!!!!!!)

蓮の内心は大変なことになっていた。
彼の心中は 不破ザマァ祭りの 喝采で満ちていた。
故に些か冷静さを欠いてしまったのだ。

「何か、私にして欲しいこと、ないですか……?」
「何でもいいの?」
「え? あ、はい! もちろんです。私にできることなら何でも」

キョーコが蓮を慈愛に満ちた瞳で見つめた。――その瞬間『軽蔑するわ!!』とキョーコに言われないために、一瞬のうちに考えたあらゆる策謀が蓮の思考から吹き飛んだ。いや、思考そのものが吹き飛んだというべきかもしれない。
蓮の手が無意識にキョーコの頬へと伸びる。

「それなら、君の――」

ちゅ

「ファーストキスを貰うね?」

 蓮は艶めかしく微笑みながらも内心頭を抱えた。

(事後承諾ってなんだ!? バカか俺は!! 現実と同じ失敗をするって、俺はどれだけ学習能力がないんだ!?)

だから、気づかなかった。キョーコの目の色が変わっていたことに。キスされ、ファーストキス奪取宣言された時、キョーコの中の何かがブッツリ切れたことに。

 ドサッ

上半身を半分起き上らせたような状態だった蓮は、キョーコにロケバスのシートに押し倒された。
素早くマウントを取られる。

(『軽蔑するわ!!』どころじゃない、マジギレされた!!!?)

 蓮はキョーコに殴られると思った。おそるおそるキョーコを見上げる。
自分の上に馬乗りになったキョーコは目が合うと嫣然と微笑んだ。
そして食事をするときのように手を合わせながら、この上なく恍惚とした顔で、キョーコが言った。

「敦賀さん……頂きます」
「え」

ちゅ

キョーコにキスされた。そこからの蓮の動きはもはや反射運動だった。

くちゅ

つまり、舌を入れた。キョーコの後頭部を抑え、深く貪る。
そしてキスに夢中になっていると、気がつけば蓮のボタンの前は全開であり、ズボンのベルトまで外されていた。
蓮はさすがにこれは不味いと思った。

(リードを取られているじゃないか!!)

所詮この状態で考えることなどこんなものである。
もう既に蓮は、夢のご都合主義な展開に身を任せることにしていた。
蓮はキョーコと体制を入れ替えようと、キョーコを支えながら、自分の体を横に傾ける。

その時。

「あ」

ロケバスの扉口で、フリーズしている監督と目が合った。




その日の朝、全力ですれ違うある二人の男女は互いに悶々としながら欲求不満の目覚めを迎えたのであった。


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